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【座談会】執筆スピードアップはWebライターの収入増に効く?

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執筆スピードをアップする方法にはどういうものがあるのでしょうか。そして、執筆スピードを上げることは、Webライターの収入を増やすためには有効なのでしょうか?

公開放送ラジオでSP-ACE講師陣3名が話した内容をもとに、「執筆スピード」について語る座談会記事として再構成しました。

目次

座談会の参加者

とうせななみ

SP-ACE主宰。

経済メディアに寄稿多数。本業はアプリ・Webサービスを運用するプロダクトマネージャー。

土日・平日夜を利用して執筆・編集に携わっている。

亀梨奈美

SP-ACE講師・株式会社real wave代表取締役。

不動産ジャンルに特化して、ライティング・コンテンツマーケティング・サイト制作・動画制作・営業資料制作を請け負う。

ユーキャンWEBライター講座指導講師でもある。

芦田おさむし

SP-ACE講師。

42歳でフリーライターとして独立。スポーツ、ビジネス、不動産、金融、エンタメと多ジャンルを執筆。

ユーキャンWEBライター講座指導講師でもある。

「何時間で何文字書ける」って意識してる?

おさむし

Twitterとかいろんなコミュニティとかで、よくライターさんから「執筆速度を上げたい」という話が出てきますよね。
でも、これに対する答えって多分明確な答えや改善策ってのは出てきてないと思うんですよ。
実際お2人は執筆の速度……何時間で何文字書けるか、時速については意識されていますか?
1時間当たり1000文字をクリアしなきゃいけないみたいな、そういう感じです。

とうせ

私実は、時速っていうのはあんまり意識していなくてですね、むしろリサーチや企画のクオリティの方をかなり重視しています。
1本1万円で4000字くらいの記事書くときも、実際リサーチ下準備含めて8時間ぐらいかけて書いてたりするんですね。それって、時給に直すと1000円ですよね。場合によっては時給1000円割るときもあります。

奈美

私も、執筆速度は気にしないで5年間ライターやって来ました。始めたての頃は早く仕上げるよりはクオリティ重視で、継続や、次の案件に繋いでもらえることを重視していたので、執筆速度っていうのは特に意識しないでここまで来ましたね。
……と言いつつ、1時間に2000字とかは書けますね。最近ちょっと仕事が詰まっているので、またスピードアップした感もあります。

おさむし

奈美さん、速度を意識してないというお話の割には「時速2000字」ってかなり早めの部類だと思いますよ?

奈美

この時速は結果論なんですよね。必要に迫られてそうなってるだけで、早く書こうとはしていません。私、不動産ライターなので書くジャンルが不動産ばっかりなんで、慣れの問題もあると思います。ジャンルに特化してるからこそ、早く書けるっていうのはあると思います。

おさむし

雑記ライターさんの場合、毎回受けるジャンルが違うんで、毎回リサーチを最初からやるっていう人が結構多いですが、そういう専門ライターになるとリサーチの時間自体がかなり圧縮されるんですね。

奈美

多分不動産以外でも、金融とかも同じだと思うのですが、税制や法律は定期的に変わるので、最新の状態を確認するのには時間を惜しみません。そしてもちろん、不動産会社さんの話を書くときはその不動産会社さんのことを調べます。
ただ「改めて知識をつけなきゃ」っていうのは少ないかもしれないですね。今までの積み重ねがあるので。

おさむし

やっぱり時速1000字・2000字をコンスタントに出せるのって、ジャンルとして取り組む範囲によって結構左右される部分は大きそうですね。

奈美

あと記事の方向性、例えば「おすすめ商品10選」とかの場合、めちゃくちゃリサーチの時間かかりますよね。商品それぞれ10個調べなきゃいけないから。
だからジャンルもそうだし、記事の方向性とかメディアの志向とかいろいろ作用するんじゃないですかね。

おさむし

うん。確かに「40選」とか言われると、40個調べなきゃいけないから、気が狂いそうになりますねぇ。
僕は比較的ライター始めたばかりの頃から速度は意識して書くようにはしてました。
僕の場合専業で、自分の収入だけで今ご飯を食べてるので、ご飯を食べるだけのお金は稼がなきゃいけなくて。3000字3000円の記事に2日かけましたとかだと、週に9500円とかになっちゃいますからね。

とうせ

確かに専業でその状況になっちゃうと辛そうですね。

おさむし

もうちょっと具体的な話に移りましょうか。実際に書くときに入力の速度があまりに遅くて全然スムーズに書いてる気がしないと言う人も結構いると思うんですよね。その物理的な速度を上げる方法……つまりタイピングについて考えていきたいわけですね。
我々も基本的にはキーボードでカタカタやるので、ブラインドタッチの能力っていうのは求められるポイントではあると思うんですけど、お2人はどうお考えですか?

とうせ

うーん……なんでしょう。私、ブラインドタッチしてるって意識すると途端に打てなくなるタイプなんですよ。でも多分してるんだと思います。画面見ながら打ってるから。

おさむし

そこまでなるのに何かトレーニングみたいのって何かやりました?

とうせ

トレーニングらしいトレーニングは実はしたことがありません。1度だけ、私が意識的にスピードに向き合った経験があるのは、新卒のときに研修の一環で、新卒同期全員のタイプ速度を公開された時ですかね。私、全然速くなくて、おおショック、とか思いました。小学生の頃から、年数に直すと軽く15年ぐらいQWERTY配列のキーボードいじってるのにそんなものかと。

おさむし

ベテランやないか!

とうせ

そうそう、キーボードだけならベテラン。親の顔より見てると思いますよ。
ただまぁ、私はタイピング遅いんだなってことは思ったんですけど、だからといってタイピングが早いからといって仕事の品質とは別に関係ないじゃん?位にしか思いませんでした。

奈美

私も小学校のときからパソコンやってたので、ブラインドタッチはできますね。小学校のレポートもパソコンで打って印刷して出してました。今も、取材中にその場で文字起こししてるので早い方だとは思います。
そして、1、2年前にキーボードをREALFORCE様に変えたんですけど、これが良かったです。ノートパソコンの付属のやつなんか全然比べ物にならないくらい速く打てます。
お値段は高いけど、ライターさんには良い投資なんじゃないかなって私は思います。

おさむし

REALFORCE様。ほんと足向けて眠れないですよ。
僕もREALFORCE使ってるんですけど、もともとパソコンにくっついてた付属のキーボードと形は変わらないはずなのに、明らかにミスタイプも減ってるんですよ。

奈美

なんか吸いつけられるような感じしない?スコスコスコスコ。いいよね。

おさむし

僕の指は今ここにあるために生まれてきたんだ!みたいな。

とうせ

あと……フリック入力するって手もあるかも。私フリック入力速いですよ~。

おさむし

とうせさんのフリック入力見せてもらったことあるけど、すごいよね。本当ね、フリック入力は慣れないなぁ。で、最近ちょっと気になってるのは、音声入力なんですけど、お二人ともやってますか?

奈美

やってない!
なんか、書き言葉を言うのにすごい脳が疲れる気がするんですよね。私はやっぱりキーボードで打ちたい。

とうせ

私多分、書き言葉で考えて文字で打つ方が早いんですよ。キーボードもそうですし、さっきもスマホのフリック入力速いって言ったんと思うんですけど、スマホでもフリック入力してれば緩い文章とか全然延々と書けるんです。なので結局、打つ方が早いって結論になっちゃいました。

おさむし

喋るのと書くのって脳みそ使う場所が違うのかな。

奈美

違う気がするよね。

とうせ

違う気がする。
音声入力については、自分でラジオやってみて気づいたんですけど、原稿ないと系統立って喋れないんですよ。話がよく飛びますし、頭を回してる間のなんか、「えー」「あー」みたいな音がめっちゃ入っちゃって。なんで、音声入力しても、文字起こしの作業が必要なので、それなら最初から書いちゃった方がいいなって。

奈美

喋り言葉で「また」とか「そして」とかも言わないし、なんか違うよね、たぶん。

とうせ

喋り言葉って瞬発力というか、場の文脈を読んで一言言う能力の方が求められる気がしていて。で、書き言葉って、全体の正しさや、俯瞰して着実に積み上げていくっていうところを凄い求められると思います。

おさむし

本当お二人に聞いておいて申し訳ないんですけど僕も、音声入力に挫折したクチです。

奈美

もうやってみたんだね。

おさむし

やってみたけど、「何々は何々をどうしたものであって」みたいな文章はキーボードで打った方がよっぽど早く出力できる。頭の中で浮かんだ文章をキーボードで打つ時はダイレクトに指から出力できるんだけど、音声入力だと、頭の中で1回音に変換してから口から喋って、喋ってる最中におかしいかどうか、もう1回頭で確認しながらやるみたいな状態になっちゃって。なんかすごい疲れる割には全然進まないなと思ったね。

奈美

でも音声入力って、タイピングが遅い人にはいいかもしれないね。

おさむし

そうね。本当にキーボードをね、全部人差し指で打ってるみたいな方だと、喋っちゃった方がまだ早いっていうのはあるかもしれないですね。

奈美

なんかね、その人の状況によって向き不向きありそうだよね。

おさむし

音声入力は散歩中にやるって方法もあるし、副業やってる人は会社の行き帰りで1記事分喋って、5分10分で2000文字ぐらいの記事は書いちゃうみたい。

奈美

へー!

おさむし

なので、音声入力は向いてる人には本当に向いてると思います。もし執筆スピードに何か問題を抱えてるなら、音声入力を1回試してみてもいいかも知れないですよ。

文字起こしどうしてる?

おさむし

音声入力って、割とSEO記事で使われる割合が多いと思うんですけど、記事書いててすごい時間がかかる要素の中に、取材の文字起こしがありますよね。文字起こしって、実はこんなやり方が超早いみたいなのって何かあったりします?

奈美

あのね、最近取材してて気づいたことがあって。
今まで取材の時はボイスレコーダー録りつつ、手書きでもメモしてたの。喋っていただいたこととか。で、2ヶ月前ぐらいからかな、パソコンでその場で打つようにしたら、それがめちゃくちゃいい。

おさむし

もう聞きながらそこで打っちゃう感じ?

奈美

そうそう。私割とブラインドタッチもできるし、早いからこそなのかもしれないけど、もう聞きながら打っちゃうの。その打ったものがあれば「さっきなんて言ってたかな?」とか取材の時に見返すこともできるし。その場で打つの、超いいよ。

おさむし

これ……つよつよエピソードじゃないですかね?大丈夫ですかこれ。

とうせ

私もつよつよエピソードかもと思っちゃった!

奈美

でも音声データはもちろん録るよ。記事書くときに音声データも流すんだけども、その場で書いたテキストがあると、この後この話ねみたいな流れもわかるしね。基本、相手の顔見ながら打ってるから誤字だらけだけど、手書きのメモを取るよりはいいかなって。

おさむし

僕も、格闘技の記者会見に行くときは、選手が喋った内容とかをその場で打ってっちゃいます。
ただその記者会見の時って、僕から選手に対して質問する頻度が少ないし、1会見10分とかで終わるのが3つ4つあるみたいな感じなんですよ。10分単位のちっちゃい区切りがいっぱいあるんで、僕の集中力がもつ間に1つの記者会見が終わってくれるから、聞きながらタイプっていうのできるんだけど、1時間やるインタビューの時に試しにタイプしながら話聞いてみたんだけど、打つ方に気が行っちゃってダメだった。
なので聞くのに専念して、後でボイスレコーダーで文字起こしするっていうふうに切り替えました。

とうせ

私、耳から情報を入れるのがあまり得意じゃなくて、結構聞き返すんですよ普通に。だから何か起こすとしたら、音声データ欲しいなと思っちゃいますね。

文字起こし外注・自動化ツールって正直どう?

おさむし

確かに、これだけ文字おこしのお仕事が成り立つぐらいたくさんあるっていうことは、きっとそういう文字おこしをする現場・録音する現場では、文字に起こさないで後で回す人っていうのは結構いると思うんです。
ライターさんでも結構文字起こしの話題をたくさん出している人もいるので、文字起こしの時間を短縮する方法が何かあったらいいなと思って探してまして。

奈美

外注したことありますよ。でも高かったなぁ。

おさむし

おいくらぐらいでした?

奈美

時間単位か文字単位でやったかはちょっと忘れちゃったんだけど、1記事5000~6000円位で依頼したような。でも、自分の報酬からそれ出さなきゃいけないわけじゃない。そうすると結構高いよね。

おさむし

だいたいインタビューって1時間って割と標準的な時間かなと思うけど、毎回5000円を出すってなると、それこそ3万円以上の案件じゃないと使えないですね。

奈美

それかめちゃくちゃ忙しいときに、藁にも縋る思いで。

おさむし

この2時間も惜しい!時に。

奈美

普段なら多分、外注には出さないかな。
もう忙しい!ってなって外注に出した気がします。デフォルトでそれをやるのはちょっとつらいと思う。

おさむし

最近、文字起こしをしてくれるWeb系のサービスもちょいちょい増えてますよ。

奈美

あれどうなの?

おさむし

聞いた話では、RIMOっていうサービスが精度が良いらしい。
あと、AmazonなんかはAmazon Transcribeっていう有料のサービスをやってるらしいんだけど、これがRIMOよりも半額以下ぐらいで、お値段はかなりお安い。

奈美

そうなんだ。でも毎回頼むことを考えれば、有料サービスでも、精度がよければ何か試してみたいよね。

おさむし

僕はねSpeech to Textっていう、完全無料で使えるWebサービスを使ってるんですけど、さすがに無料だけあって、品質はそこそこ。

奈美

そこそこっていうのはさ、誤字が多いっていうこと?

おさむし

誤字が多いし、ちょっと早口の人だったりとか、声が他の人の声に比べてちっちゃいとか、ああいうのをちゃんと拾ってくれない頻度は高いですね。
有料サービスをちゃんと比べてないから何とも言えないけれど、文字起こしをWebサービスでやったやつを、もう1回音声を聞きながら直す手間が発生しちゃう場合もあるかな。

奈美

なるほどね。でもちゃんとしっかり文字起こししてくれたらすごい楽だよね。やっぱ最近取材が多いから私は。

おさむし

かなりね、業界全体的に増えてるもんね。特に奈美さんはバンバン取材に行ってるし。

奈美

もうバンバン行ってるからね。欲しいっちゃ欲しいな。有料でも全然いいよね。

おさむし

こういう文字起こしの外部サービスを使って、全体的な作業時間の短縮っていうのは図れるかもしれませんね。いろいろ試してみるとよさそうです。

スピードを追い求める弊害って?

おさむし

ただでも、スピードに意識が行き過ぎちゃうのは結構リスクを抱えている発想かなと僕は思ってて。
お2人とも発注側の方の経験もおありなので、ライターがスピードを追い求めることのリスクを何か感じますか?

奈美

例えば、スピードを重視しすぎて、誤字脱字が増えてしまうなら、スピードはちょっと置いといてクオリティーの方に比重をかけた方がいいとは思います。
でもおさむしさんがおっしゃるように、1日いくら稼がないとっていう人ももちろんいらっしゃるだろうから限界はあるよね。その限界の中で、いかに効率的にリサーチして執筆して、あとはきちんと見直しするのをいかにスムーズにできるかっていう問題なんじゃないかなと思います。

とうせ

スピードを上げることのリスクとして典型的にあるかなと思うのが、コピペを量産しちゃうことですかね。実は大学のレポートの書き方講習で「コピペダメですよ!」ってかなりしつこく言われますし、バレると罰則もあるんですけど、そういうの知らないまま大人になる人がいて、悪気なくコピぺしてくることがありまして。

おさむし

奈美さんは発注して納品されたものがコピペだった経験ってありますか?

奈美

私の場合、かなり信頼してる人に発注してるので、今までコピペ記事を直接受け取ったことはなかったんです。ただ、お客さんにリライトを頼まれた記事が、コピぺ記事だったっていうのはあります。

とうせ

ああ~!つらいそれ……!

奈美

私は、依頼しているライターさんのことは信用しているので、受け取った原稿も基本コピペリンとかのツールにかけないんだけど。
でも、リライト頼まれた時はツールにかけてみたんですよ。そしたら一致率80~90%くらいになってて。
コピペって言うか引用?みたいな、びっくりしたことはありますね。私は直接遭遇したことはないんですけど、でもいるんですねぇ、っていう感じ。

とうせ

そう、いるんです。実は「その人が普段絶対しないような記号の使い方してる」とかで見抜けます。せめて記号の使い方整えるとかしてくればいいのに、そういう工夫さえしない人が多いんですよ。コピペする人って。

奈美

ばれなきゃいいってわけじゃないけどね!

とうせ

ばれなきゃいいってわけじゃないですよ、もちろん!「ちゃんと自分の頭で嚙み砕いて書け」っていう前提なんですけど……余りにもね、お粗末すぎるケースが多いなって思います。

おさむし

コピペは良くないし、割とばれやすいよね。結構いろんなとこでコピペの話は聞くので、隠し切れてない人がすごく多いと思うし、一発でライターとしての信用を失ってしまうのでね。

とうせ

スピード追い求めるにしても、自分の頭で考えた文章を出していただく分にはいいんですよ。切り貼りでスピード上げようとしちゃうのがダメなんで。

おさむし

たしかにね、スピード上げて回転良くして収入いっぱい!っていう気持ちはすごくよくわかるんですけど、コピペはちょっとやめていただきたいですよね。
ただ、執筆スピードを上げたいっていうお話って、スピードを上げて記事をたくさん書いて収入をアップさせたいっていうところに繋がるのかなと思うんですよ。

ライターで収入アップの方法ってほかにある?

おさむし

大きな最終的な目的としては、スピードをあげてたくさん量産するっていう稼ぎ方もあるとは思うんですけど、何かこの他に、このライター業っていうのを中心に考えるときに、他に収入をアップさせる方法とか方針について、どんなものが考えられますかね?

とうせ

私が実際にやってるのは、安定した定期案件を獲得することですね。今お受けしている案件は「定期的に書いてください」みたいな感じでご依頼いただいていて、頻度も私の方から自発的に増やしたり減らしたりしてるって感じです。

おさむし

その安定した定期案件を獲得できるとまず、営業の時間がすごく短縮されそうですね。

とうせ

そうですね。最近は、編集の仕事も任せていただいて、収入も増やせています。やっぱり担当者も人間なので、「この人仕事しやすいな」って思って、さらにその人が編集とかディレクションとかやる能力とかも持っていて、いきなり飛ばないな!という信頼感を得られれば、追加のお仕事をいただくっていうのは結構やりやすいと思います。

おさむし

自分が書いた記事がそのまま、一番アピールしたいお客さんへの営業ツールになって、編集だったりとかディレクションだったりとか、その次のステージの新しいお仕事に広がっていくっていうのはすごく大きな収入アップの方法だと僕も思います。

奈美

収入上げたいなら、文字単価上げるのが大事じゃない?
1時間で例えば1000文字書けてる人が2000文字書くっていうのはかなりつらいと思うのよ。でも単価1円の人が単価2円になるっていうのはわりとメディアによったりとか、営業の仕方とか、そういうことによるから、文字単価を上げるのを目指してみるのもいいんじゃないかなと思います。

おさむし

確かに1円が2円になったら、もうそれで収入倍ですもんね。

奈美

文字単価はwebライターの場合、いま1円以下の人は1.5~2倍……それ以上に上がることは全然あると思います。文字単価を伸ばすために、クオリティ重視にするとか営業方法変えて、営業先変えてみるとか。そういうことをやっていくといいかもしれないですね。

おさむし

時速1000字で書いてる人が2000字書けるようになったときって、1000文字、1時間1000文字書いてそれを1日8時間できた人が2000字書けるようになったらそれを8時間できるかっていったら、結構つらい気がする。

奈美

そうそうそう、私1時間に2000字くらいかけるって言ったけど、それ8時間継続はできないから。

おさむし

時速を追い求めることって、コスパが悪い努力に繋がりやすい部分もあるかなって思います。僕、リサーチから始めて書き終わるまででだいたい平均すると時速1000~1500字ぐらいの間を行ったり来たりしちゃうぐらいなんですけど、だいたい時速1000字ぐらいのペースだと、1日8時間フルに書けるんですね。
そして、調子が良い時に時速2000字とかいっちゃうときもあるんですけど、2000字いったときは指と肩の消費が激しい。もう次の日に影響出ちゃうみたいなことがあるので、単に速度を上げるっていうのは、収入アップには繋がりにくい考え方かもなっていうのは身を持って実感した部分はあります。

奈美

やっぱりスピードを追い求めると限界があるね。執筆スピードってなかなかね、そんななんかすぐに上がるもんじゃないと思うんだよね。

おさむし

今回いろいろスピード・速度に関してというところでお話をさせていただきましたが、単純なタイピング速度っていう話だけじゃなくて、ツールを活用するとか、収入アップするために継続案件をとったり、文字単価アップをねらってみよう、という話まで広がりました。

とうせ

そうですね。やっぱり執筆スピードを上げれば収入が上がる!という単純な話ではないんですよね。ツールを使う場合も向き不向きあるので、色々考えて試していただくのが良いかなと思います!

座談会の結論

ライターの収入増には執筆スピードはあまり効かないという点で3人の意見が一致しました。

執筆スピードのみを追い求めすぎると誤字脱字やコピペなど、原稿の最終的なクオリティが著しく下がってしまう点に懸念があります。原稿のクオリティを下げてしまうよりは、一定程度のスピードを保ちつつ、ツールを活用したり、継続案件を狙ったり、文字単価を上げたりするのが望ましいでしょう。

本記事の下敷きになった、実際のラジオは30分が3本という長丁場です。この座談会記事には入れられなかったエピソードやtipsも盛りだくさんです。この機会にぜひ聞いてみてください!

そして、文字起こしツールの比較については、SP-ACE内の無料講座で実際にやってみています!その結果はどうだったのでしょうか……?ぜひ入会してご確認ください!

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この記事を書いた人

とうせななみのアバター とうせななみ SP-ACE発起人/プロダクトマネージャー(PdM)

東京大学文学部卒。大学卒業後、複数のソーシャルゲーム企業でゲームの企画・運営に従事。
現在は東証一部上場企業に勤務し、プロダクトマネージャーとしてアプリサービス運営・ディレクションに従事。経済メディアに寄稿多数。その傍ら1件300円の企業調査サービス「ブラック企業アラート」を運営中。ライター勉強会コミュニティ「SP-ACE」主宰。

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