「Webライターになりたい!」と思ったとき、
- 独学の方法がわからない
- 勉強にとれる時間がない
- そもそもどこから始めたらいいかわからない
という理由で、Webライター養成講座の受講を検討されることもあるでしょう。
この記事では「Webライター向け講座」の選び方のコツをご紹介します。
私自身は個人で1件500円でお好きな企業を調査する「ブラック企業アラート」を2019年2月から運営しており、その企業が信頼できるかを手早く調査するのが得意です。そのノウハウを少しだけ公開します!
Webライター講座の選び方のコツ
Webライター講座の選び方のコツについては、重要なポイントに絞ってお伝えします。
講座内容・期間・費用を見る
最も優先して見るべきポイントは、「講座内容」「期間」「費用」の3つです。
講座内容については、こちらの記事でも書いたように、下記2点に絞った方がよいと思います。
・「Web・インターネットで読まれやすい文章」の書き方
・Webライターとしての仕事の取り方
期間・費用については、初心者の方の場合、できれば「3ヶ月以内・10万円以下」の範囲で検討するのをお勧めします。理由はそれぞれ下記のとおりです。
3ヶ月以上学びすぎると、学ぶことに満足して実行する踏ん切りがつかなくなるから
「バイトを頑張る」という方法でなんとか取り返せる費用がそれくらいまで
「質問できるかどうか?」も重要
そして、意外と見落としがちなのが「受講中・受講後のサポート」です。
新しいことは知識を教えてもらっただけではなかなか定着しませんから、実際に試すことが重要です。とはいえ、実際問題、新しく出てきた疑問の解消がひとりでは難しいのです。
- 個別質問ができるか
- 受講料金内で無料対応か
- 質問ごとに追加料金がかかるか
Webライター講座の運営元が信頼できるかを見る方法
この項目では「ブラック企業アラート」の経験を活かして、講座の運営元が信頼できるかどうか調べる方法をお伝えします。
調査方法①「特定商取引法に基づく表記」を見る
https://o-b-labo.com/writer/lp/gg/4khff/
こちらのWebライター講座。ランディングページの最下部に「特定商取引法に基づく表記」がありますので、この情報を確認しましょう。
確認すべき項目は消費者庁が運営する「特定商取引法ガイド」にもまとめられています。
今回のケースはランディングページにきちんと「特定商取引法に基づく表記」へのリンクがあり、ページも存在していました。
しかし、ランディングページにこの「特定商取引法に基づく表記」への記載が全くないケースがありますので、その場合は警戒しましょう。
調査方法②運営企業が存在するかを見る
こちらのWebライター講座についても、「特定商取引法に基づく表記」のリンクがありました。
特定商取引法表示 – 実践Webライター講座 短期集中コース
このサイト運営者は存在するか、確認する方法の一つとして「国税庁法人番号公表サイト」で調べるというものがあります。登記している企業であれば、このサイトで確認できます。
しかし、「個人事業主が『屋号』を使っているケース」ではこのサイトでは検索できませんので注意しましょう。
事実、今回のライターカレッジの所在地である「東京都世田谷区豪徳寺1-6」で法人番号の検索をしてみたところ、ライターカレッジに関連した商号は見つかりませんでした。
調査方法③運営企業の評判を見る
こちらの講座のページには「特定商取引法に基づく表記」のリンクはありませんでした。
その代わり、運営元と推測される「日本マーケティングライター協会」のサイトへのリンクがありました。
公式サイトでは住所の記載がなかったので、「国税庁法人番号公表サイト」で検索したところ、ヒットしました。
https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/henkorireki-johoto.html?selHouzinNo=9040005019783
法人番号は「9040005019783」です。基本的に法人番号は公開情報です。これがわかると、必要に応じて登記情報を検索できるようになり、何かと便利です。
これらを踏まえて評判を見ていきます。
- 公式サイトに記載されている人名を検索する
- 「企業名 評判」「企業名 詐欺」とかで検索して、上位に怪しい情報が出ていると結構厳しい(何も出ないのが普通だから)
- Yahoo!リアルタイム検索 – Twitter(ツイッター)をログインなしで検索! を活用する
今回の場合は、下記の「JWMA理事一覧」を手がかりにしてみました。
各人物の紹介文に「ダイレクト出版認定セールスライター」「ダイレクト出版」の文言が共通して入っていることを踏まえて、「ダイレクト出版」について検索し、「関連キーワード」を見てみました。
https://www.google.com/search?q=%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88%E5%87%BA%E7%89%88
結果についてはご自身の目でご確認いただけると幸いです。
Webライター講座で有名な5つを「内容・期間・費用・質問できるか」で比較!
続いて、有名なライティング講座を「講座内容・期間・費用・質問できるか」で比較していきます。
ただ、最終的に講座を受講するかどうか、どの観点を重要視して選ぶかは、みなさんのご事情に左右されるので、本記事では情報提供のみにとどめます。
1.ヒューマンアカデミー
WEBライティング講座|ヒューマンアカデミー通信教育・通信講座たのまな
「ヒューマンアカデミー」を運営するのは、通信教育大手です。
講座内容
- 読みやすい文章の書き方
- クラウドソーシングでの仕事の進め方
- SEOを意識したライティング方法
本講座では一般社団法人「日本クラウドソーシング検定協会」が認定する「WEBライティング実務士」の資格取得が目指せます。
同協会の沿革によると、本講座は平成27年(2015年)から開講されており、クラウドソーシングを視野に入れた講座のなかでは先発組です。
期間
標準学習期間…6ヶ月
費用
一括払いの場合、価格32,000円(税込)
質問できるか
質問についてはヒューマンアカデミーのサポートの範囲内に含まれているようです。
ただ、クチコミによると、本講座単体では文章添削までは行わないので、その点は注意が必要でしょう。
2.SHE likes
SHElikes(シーライクス) | 女性のためのキャリアスクール
「SHE likes」は、その名のとおり女性限定のスクールです。
講座内容
https://shelikes.jp/?course_id=writing#course
「文章の書き方・企画・取材の方法まで、仕事に必要な基礎知識を網羅して学べる」とある通り、取材記事にフォーカスした講座内容です。
期間
全6レッスン・2~3ヶ月(ライターコースの場合)
費用
公式サイトによると、下記のような料金体系です。
ライターコースは受け放題プランの中の一つですので、下記の費用を払えば他の講座も受講できます。
入会金:162,800円(税込)
受講費(受け放題の場合):16,280円~(税込)
※受講期間によって変わります
質問できるか
月に1回のコーチングを受けたり、講師またはTA(ティーチングアシスタント)に質問したりできます。
講師に質問したり、受講生同士が交流したりするための専用Slackもあるようです。
3.Cucua
「Cucua」は「ククア」と読みます。私は当初「キュキュア」と読んでいましたが、違うようですw
講座内容
本講座のキーコンセプト
- SEOライティングとは何か?
- ライティングのはじめの一歩(構成・執筆)
- ライティング次の一歩(編集・取材)
- 絶対にやってはいけないこと
とある通り、SEOライティングを主体とした講座構成になっています。
期間
全10講座から構成されています。期間の目安の明示は特にありません。
https://cucua.fun/courses/seo_writing/
費用
入学金:162,800円(税込)
月額:16,500円(税込)
「3ヶ月間無条件全額返金保証付き」です。
質問できるか
あなたと講師で何かを創ったり、既に活躍している講師から話を聞いたり、他の生徒同士で一緒に勉強をしたり、Cucuaのコミュニティマネージャーとイベントに参加したりなど、多様な関係値とコミュニティが存在します。
https://cucua.fun/about/
イベントや一緒に勉強をする募集などはチャットツール上で告知があります。参加・不参加は自由です。
https://cucua.fun/about/
とある通り、She likesと同様に講師に質問したり、コミュニティが存在しています。
4.宣伝会議
Webライティング実践講座(オンデマンド配信) | 教育講座を受ける
講座内容
- WEBメディアならではの空気感をつかむ
- コンバージョンにつなげるソーシャルライティング
- 検索されて目を引くSEO テクニック
という3項目から構成され、WebおよびSEOテクニックの解説が主体です。
対象者も下記のとおり、もともと周辺領域の実務経験があることを想定しており、「初心者」対象ではない点、注意が必要です。
- 自社メディアやブログの運用を担当しているマーケティング、広報、企画部門の方
- クライアントからの依頼を受けて記事を作成する広告関連会社の方
期間
3つの講座に分かれており、120分×2講座、85分×1講座です。
ワークショップも含まれた密度が高い構成になっています。
費用
49,000円(税込 53,900円)
※申込金5,000円(税込 5,500円)を含みます
質問できるか
「本講義には質疑応答はございません」と明記されており、質問はできません。
講義資料はマイページからPDF形式でダウンロードする形式です。
5.ユーキャン
WEBライター通信教育講座|資格取得なら生涯学習のユーキャン
講座内容
- Webライターになる
- Webライターとしての心構え
- ライティングのテクニック
- SEOに強くなる
- 人に読まれる文章の書き方
- 感情を動かす文章の書き方
- Webライターとしてスタートする
- Webライターとして活躍するために
という8章から構成され、Webライターの仕事そのもの・文章の書き方・SEOテクニックの解説が主体です。
Q&Aで「パソコンがなくても受講可能」と書いてある点が興味深いです。
公式サイトによると、動画講座も1回10分程度で視聴可能とのことなので、ある程度長い文章が書ければスマートフォンやタブレットでも受講可能だと考えられます。
期間
講義動画18レッスン(約150分)
※合成音声による動画講義
※標準学習期間は1ヶ月、受講開始から3ヶ月は利用可能
費用
19,000円(税込)
質問できるか
質問回答サービスはありませんが、3回の添削がセットになっています。
「Webライター講座を受けたけど、わからない」という時は?
基本的に、複数人を相手にするWebライター講座で伝えられることは「入門編」の知識です。
また、意外な盲点として「仕事の取り方」を教えてくれる講座はほとんどありません。
その理由は、仕事の取り方にはクラウドソーシングや、企業に直接営業したり、編集プロダクションに所属したりするなどいくつか方法があり、その方法のどれが一番向いているかは一概にお伝えしづらいからです。
そして、実際にWebライティングの世界に足を踏み入れ、お仕事をするようになると、皆さんの今までの経験・性格などによって、仕事の取り方以外でも、気になる点や悩み、課題も千差万別になっていきます。
そのため、「質問を誰かに聞きたい!」と思ったときは、ある程度性格やご経験・実績を踏まえて相談に乗ってもらえる「オンラインコミュニティ」を検討するのもおすすめです。
ライター勉強会コミュニティ「SP-ACE(スペース)」では、ご経験・実績を踏まえて質問にお答えいたします。ぜひSP-ACEもチェックしてみてください!