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Webライターはクラウドソーシングをどう使っている?【実態調査】

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Webライターのトリセツを運営する株式会社realwaveは、報酬が発生するライティング案件を受注したことがあるWebライター62人クラウドソーシングの利用における意識調査を実施いたしました。

調査方法

目的:Webライターがクラウドソーシング利用に対する実態・意識を調査する

調査対象:報酬が発生するライティング案件を受注したことがあるWebライター62名

調査期間:2021年8月13日~8月31日

調査方法:Twitter・公式LINE・ライター勉強会コミュニティSP-ACEでアンケート協力を募る

目次

Webライターのクラウドソーシング利用率は82.3%

今回の調査は、報酬が発生する案件を受注したことがあるWebライターに限定。このうち、82.3%がクラウドソーシングを利用していると回答しました。

クラウドソーシングを利用する理由は?

クラウドソーシングを利用する理由として最も比率が高かったのは、47.1%の「仕事を手軽に得られるから」でした。

Webライターの多くは自ら仕事を取っていかなければならないフリーランス。案件が多く集まり、自身のプロフィールや実績も公開できるクラウドソーシングは、手軽な営業手段として多くのWebライターに使われているようです。

次いで回答が多かったのは23.5%の「仮払いシステムで安心できるから」15.7%の「契約・支払いの手間が省けるから」。Web上で案件取得や実務、報酬の支払いなど、ほぼすべてWeb上で行うWebライターは、契約や支払いに一定の不安を感じているものと見られます。

クラウドソーシングは案件取得から支払いまでの手間が少なく、なおかつ「仮払いシステム」によって仮入金の確認後に業務に着手できる仕組みが形成されているため、比較的「安心」して業務にあたりやすいといえるでしょう。

クラウドソーシングを利用していない理由は?

クラウドソーシングを利用していないWebライターによる「使わない理由」と「クラウドソーシングに求めるもの」は以下の通りです。

搾取案件や直接取引に持ち込むなど質の悪いクライアントがいなくなれば利用したい

今は使ってないが、以前は使っていた。もう少し手数料を安くしてほしいのと、報酬が安すぎる案件はクラウドソーシング側ではじいてもらえればありがたいです。

質のいい案件が集まり、運営側でのサポートが手厚くなること。 現状だと「手数料20%」に見合う仕事をしていないように感じられるし、自分自身は直接案件を取れる状態なので、直接契約の方がメリットが大きい。

適正な報酬の求人であること、安心できる法人である証がわかること、利用手数料が少なくなること

  • 手数料が高い
  • 報酬が安い
  • クライアントの質が悪い
  • 運営側のサポートが少ない

クラウドソーシングを利用しない理由は、上記4つに集約されます。

Webライターが利用しているクラウドソーシングは「ランサーズ」と「クラウドワークス」に二分

クラウドソーシングを利用しているWebライターのうち80%以上が利用するのが「ランサーズ」と「クラウドワークス」。

主に使っているクラウドソーシングについても、2社のサービスが二分しているようです。今回の調査では「ランサーズ」がWebライターに最も利用されているという結果になりました。

クラウドソーシングだけじゃない?Webライターが案件を獲得する方法とは

クラウドソーシングを利用していると回答したWebライターの66.7%が、クラウドソーシング以外に案件獲得のために使っているものがあると回答しています。

クラウドソーシング以外の案件獲得方法には、どんなものがあるのでしょうか?

「TwitterなどのSNS」「直接営業」が多数

最も比率が高かった回答は、76.5%の「TwitterなどのSNS」。Twitterは、以下の点においてWebライターが案件を獲得する手段として相性が良いSNSだといえます。

  • Webライターの利用率が高く、制作会社や編集プロダクション、ディレクター、編集者がライターを探す媒体として利用することも
  • 日々のツイートで人となりが伝わりやすい
  • プロフィールが載せられる
  • 執筆実績を投稿できる
  • ポートフォリオやブログのリンクが貼れる

次いで多かった回答は、64.7%の「直接営業」。(直接営業=メディアや企業の問い合わせページなどから営業メールを送ることとろ定義)TwitterなどのSNSによる案件獲得は、どちらかといえば案件を「待つ」こととなりますが、自分から積極的に案件獲得に動くWebライターも少なくないようです。

また比率は低いものの、マッチングサービスや業務委託エージェント、オンラインサロンなど、Webライターによる案件獲得経路は多岐にわたることが見て取れます。

クラウドソーシング以外の案件獲得経路を持つ理由

クラウドソーシングは、案件獲得経路の1種に過ぎず、他にも色々な経路がある。なぜ他を使うかというよりは、クラウドソーシングだけに絞る理由がない

案件獲得経路を複数持ってリスクヘッジをするため

手数料が取られないため、その分報酬が良い気がするから。

リスク分散のため。クラウドソーシングだけでは、仕事が途絶える恐れがある。

クラウドソーシングよりも単価が高いから

Webライターが、クラウドソーシング以外の案件獲得経路を持つ理由をまとめると以下の通りです。

  • 直接案件のほうが報酬が良い
  • 複数の案件獲得経路を持っていることでリスクヘッジになる
  • 手数料が取られない

Webライターがこれからのクラウドソーシングに求めること

利用者・非利用者含めた回答者がクラウドソーシングに求めることは、「手数料を下げてほしい」「クライアントの品質を担保してほしい」が68.3%と最多でした。

手数料とクライアントの質については、クラウドソーシングを利用しない理由としても挙がっていたことからも、Webライターが求める改善要望だといえます。これらの点を補うために、他の案件獲得経路を持っているライターが多いとも言い換えられるでしょう。

クラウドソーシングを案件獲得経路の1つとして利用しているWebライターが多い

今回の調査で、Webライターにおけるクラウドソーシングの利用率は非常に高いことがわかりました。しかし、手数料や報酬額クライアントの質に関しては満足しているとはいえず、他の案件獲得経路を持つWebライターも多いようです。その一方で、手軽に仕事を得られる点や契約・支払いまでがスムーズな点など、Webライターにとってメリットがあるからこそ利用者が多いということもあるでしょう。

筆者は、ランサーズの登録をもってライター人生をスタートさせました。登録から5年経って法人化した今でも、継続して利用しています。賢く利用すれば、有効な案件取得経路になることは間違いありません。ただ昨今では、案件獲得手段が多様化しています。クラウドソーシングのメリット・デメリットを認識し、自分にあった使い方やその他の案件獲得経路を確立していきましょう。

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この記事を書いた人

亀梨奈美のアバター 亀梨奈美 株式会社realwave代表取締役

2016年Webライターとして活動開始。翌年、開業し、2020年にはライティングとともに一連の集客支援を事業とする株式会社realwave設立。ライター向けのセミナー・講義への登壇多数。ライターコミュニティ「SP-ACE」講師。

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