Webライターの多くは、クラウドソーシングが案件獲得経路の1つとなっています。
「ランサーズ」や「クラウドワークス」がメジャーですが、「ココナラ」「サグーワークス」「シュフティ」など、あらゆるクラウドソーシングでライティング案件を得られます。
クラウドソーシングを使って、ある程度、仕事が取れるようになってくると、次のようなことで悩むはずです。
1つのクラウドソーシングで実績を積んだほうがいいのかな?
それとも、色々なクラウドソーシングで広く案件を探すべき?
そこで本記事では、「実績数」という切り口からクラウドソーシングの適切な使い方について考察していきます。
クラウドソーシングにおける「実績」とは?
クラウドソーシングにおける「実績」とは、仕事をこなした数です。1つのプロジェクトを遂行すると、実績数が1つずつ増えていきます。
実績の数は多いほうがいい
クライアントの立場になって考えてみてください。
ライターのプロフィールを見たとき、実績数「5」と実績数「100」であれば、後者のライターのほうが安心して任せられるのではないでしょうか。
実績数とは、クラウドソーシングにおける「安心」のバロメーターの1つ。やはり、実績数は多いに越したことはないといえるでしょう。
実績数だけ多ければいいわけではない
実績の数が多いほうが、クライアントに与える「安心度」は大きくなります。しかし、クラウドソーシング上で表示されるライターの情報は、なにも実績数だけではありません。
とくに最もライターの利用者数が多い「ランサーズ」(※弊社調べ)では、ここ数年、ランサー検索における実績数の重要度が下がってきていると感じています。
ひと昔前までは、実績数3桁、4桁のランサーが軒並み検索上位を独占していましたが、最近では実績数2桁のランサーが上位に来ることも少なくありません。仮説ではありますが、これはランサーズのアルゴリズムが実績数をそこまで評価しなくなったものと考えられます。
※Webライターはクラウドソーシングをどう使っている?【実態調査】
基本的には複数クラウドソーシングに登録して「間口」を広げるべき
クラウドソーシングやフリーランスと企業をつなぐマッチングサイトは、近年、増加傾向にあります。
ランサーズの調査によれば、フリーランス人口は2021年に急激に増えたとのこと。これは、クラウドソーシングやマッチングサービスが増加していることに大きく起因しているでしょう。
クラウドソーシングが増えている今、Webライターにとってクライアントとなる企業や個人事業主も、利用するプラットフォームが分散していると考えられます。中には、複数、クラウドソーシングを使いこなしているクライントもいるでしょうが、たとえば「ランサーズだけ」「クラウドワークスだけ」しか使っていない・使えないクライアントも一定数いるものと考えられます。
- クラウドソーシングにおける「実績数」の重要度が下がった
- ライティング案件が分散している
以上のことから、「実績数」を重視しすぎるメリットは少なく、複数クラウドソーシングで案件を探してこそWebライターの収入は安定すると私は考えています。
もちろん、クラウドソーシング以外の案件獲得経路もあります。SNSやブログ、note……これらを運用してポートフォリオを整えることも、Webライターが安定的に案件を獲得するためには必要なことだと私は思います。
1つのクラウドソーシングに実績を集中させたほうがいいと考えられるライター
「複数のクラウドソーシングを利用したほうが、たくさん仕事を見つけられる」
これは確かでしょう。
ただ実は、ライター6年目の私はというと、ランサーズ1本でここまで来ました。ここ数年はほとんど使わなくなってしまいましたが、報酬総額は約650万円。比較的、クラウドソーシングを使ってきたライターだと思います。
なぜ私が複数クラウドソーシングを使ってこなかったかというと、それはこなせる案件数が少なかったからです。
私は、ライターを始めてすぐに第二子を妊娠し、6年目の今では8歳と4歳の子のママです。クラウドソーシングを使っていた当時は、毎月こなせるプロジェクト数が多くても5件ほど。初心者のころは「70本で1プロジェクト」という案件もこなしていたので、ほとんど実績数が増えませんでした。
実績数が20ほどになってからスカウトも来るようになったのですが、それまでに1年半以上の期間がかかりました。
何が言いたいのかというと、私のように多くの案件をこなせないライターさんは、1つのクラウドソーシングを重点的に使うメリットも大きいのかなと。そして逆に、そもそも受けられる案件数が少ないので、様々なクラウドソーシングやマッチングサイトに手を出すメリットが非常に小さいんですね。
ですから、当時の私のように、ライター初心者さんや多くの案件をこなせないママライターさん、あるいは副業ライターさんは、1つのクラウドソーシングで実績数を上げていくのもいいのかなと思っています。
「クラウドソーシングは使えない」は間違い
ライターさんの中には、次のように言う方もいらっしゃいます。
- クラウドソーシングは低単価の案件しかない
- クラウドソーシングに集まるクライアントの質も良くない
- クラウドソーシングは早期に卒業すべき
私はこう感じているライターさんにこそ、クラウドソーシングの実績数を増やしてみていただきたいと思っています。
私の知るベテランライターさんの多くは、いまだにクラウドソーシングを1つの案件獲得経路として使っています。良いクライアント、良い案件に出会うためには、プラットフォームを使いこなすということも必要なのではないでしょうか。
なにも、クラウドソーシングに限ったことではありません。SNSからの集客、ブログからの集客、コーポレートサイトからの集客……いずれも、求める方に、求める内容のお声をかけていただくには創意工夫と努力が必要です。
クラウドソーシングの実績数を増やすこともまた、必要な工夫と努力の1つ。
クラウドソーシングは「全自動案件ご紹介いただく機」までアカウントを育ててからが本番😇
— 芦田おさむし@FP2級の取材ライター💉💉 (@osamushiwriting) February 17, 2022
SP-ACE講師 芦田さんもおっしゃっているように、クラウドソーシングはアカウントを育ててからが「本番」です。利用するだけで自動的に仕事が入ってくるプラットフォームなどありません。
クラウドソーシングの適切な使い方は人それぞれ
クラウドソーシングでは、実績数だけが見られるわけではありません。ライターが案件を獲得できる場所は増えています。1つのクラウドソーシングの実績数を重視しすぎることなく、様々な案件獲得経路を模索してこそ収入は安定すると思います。
しかし、クラウドソーシングを使いこなしたいと思うのであれば、ある程度の実績数は必要。まずは、自分がどのようにクラウドソーシングを使っていきたいのか考えてみましょう。