大学生のアルバイトといえば家庭教師・カフェや居酒屋などの飲食業ですね。
高時給アルバイトとして知られている家庭教師は、実際に高時給を取るには大学名だけではなく、出身高校も重要です。また、飲食業は新型コロナによる営業自粛の影響で、最近は募集がかなり減っています。
実際、コロナ関連破綻で最も多いのが「飲食業」なんですよね……
(東京商工リサーチ調べ)
そんな中、生活費などを得るためのアルバイトをどうしたらいいんだ!とお悩みの大学生も多いと思います。
外出しなくてもよいアルバイトとして、Webライターになるのは良い方法ですが、誰にでもお勧めできるわけではありません。今回は、Webライターをお勧めできる大学生の特徴について、紹介していきます。
Webライターをお勧めできる大学生の特徴とは?
結論からお伝えすると、大学生の場合
- 4000字のレポートを
- 参考文献・論文読みつつ
- 書き上げて単位をもらえる
ことができれば、Webライターに充分になれます。
なぜ「4000字」書ける必要があるのか
先ほど「4000字のレポートを書ける大学生がWebライターになれる」と書いた理由は、実際にクラウドソーシングで受注できるWebライティング案件のボリュームが、3000~4000字程度だからです。
実際の募集中案件の文字数分布については、クラウドソーシングサービス「ランサーズ」の2021/9/10時点の値を使いました。
文字数 | 件数 |
---|---|
100文字 | 9件 |
500文字 | 8件 |
700文字 | 7件 |
1000文字 | 34件 |
1500文字 | 34件 |
2000文字 | 24件 |
2500文字 | 13件 |
3000文字 | 51件 |
3500文字 | 10件 |
4000文字 | 24件 |
5000文字 | 20件 |
8000文字 | 7件 |
10000文字 | 22件 |
最も分布が多いのは3000文字の案件です。
1つのテーマで4000文字を安定的に書き、レポートとして仕上げられれば、実際のWebライティング案件は3000文字のため、問題なく取り組めるでしょう。4000文字程度のまとまった日本語を書けたほうが安心して応募しやすいです。
「2000文字」という案件もたまにありますが、最初にこのボリュームを提示する案件は大手メディアの案件が多いです。
よほどの実績がない限りは最初から大手メディアで書くのは難しいので、Webライターを目指すには、初心者歓迎の案件に応募することを考えましょう。
「参考文献・論文読みつつ」とはどういうことか
私自身がライティングをする時は「東大付属図書館で教わった技術」を踏まえています。
レポートで要求される、正しい引用の仕方・参考文献のまとめ方も、研究者ほど厳密に出来る必要はないのですが、「文献を扱う基本的な考え方」を理解し、活用できるだけで信頼できるWebライター」になれるのです。
大学は基本的には「研究するための場所」なので、どこの大学でも参考文献の読み方・探し方・使い方や図書館の使い方は必ずレクチャーしてくれています。
- レポート作成ガイド(立教大学)
- レポート・卒論(尚美学園大学)
- 学習ハンドブック | 東北大学 学習支援センター(SLAサポート)(東北大学)
これらを駆使して必要な調べものをして、本や論文を読み、筋道だった文章を書けると、多くのWebライターに対して差をつけることができます。
これらの作業を楽しめる大学生の方であれば、Webライターも楽しんで出来るでしょう。
「レポートを書いて、単位をもらう」ことが大事な理由
そして、意外と重要なのがこの「書いて、単位をもらう」ことです。
Webライティングは仕事なので、「締め切り」を守る必要があります。レポートも、基本的に期日までに提出しないと単位がもらえませんので、「レポートを書いて単位をもらえた」というのは「期日までに一定量の文章を書ける」ことの証明になります。
レポートは半年ごとの締め切りですが、ある程度スケジュールを意識して書き上げるのは意外と大変で、出来ない人はできないものです。
もちろん、「自分で書く」のが最も大事です。コピペや他人の原稿を盗むのは絶対にダメですよ。
レポートを書くときにもコピペ・盗作・剽窃は厳しく禁じられ、注意喚起されていますが、Webライティングでも全く同じです。一発で信用を失います。
文章を書けるだけではダメ!「読みやすさ」が最も重要
「4000字程度の大学のレポートが書ける」事実は、Webライティングの能力をある程度担保してくれますが、1つだけ担保してくれないものがあります。それが文章の読みやすさです。
大学のレポートを読んで単位を認定するのは教授です。つまり、研究者が読み手です。研究者は専門用語が多い文章を読みなれていて、多少構造が複雑な文章でも問題なく読んでしまいます。
したがって、必要な内容が書いてあるならば「読みにくいから単位を落とされる」ことはありません。
「自分で調べて考えたことを書く」前提であれば、
- 小難しい単語をたくさん使う
- 持って回った言い回しで文字数を多少水増しする
ような文章でも単位はもらえます。ちなみに、これは私自身の実体験です。
ただ、商業Webライティングはそうはいきません。読み手は忙しい会社員だったり、文章を読みなれていない人だったりするからです。
文章を読みなれていない人にもスムーズに読んでもらうために、日本語としての読みやすさや、論理展開のシンプルさが強く求められます。
大学のレポートを書きなれた人は意外と、自分の文章が読みにくいことに気づけず、「読みやすく」するのが苦手な傾向があります。特に注意して、何度も読み返しながら修正していきましょう。
いくら稼げても、新卒フリーランスはおすすめしません!
学生時代にWebライターを始めて、うまく行く方もそれなりにいます。
ただ、そのままWebライターとして新卒フリーランスになるのはおすすめしません!
まず、フリーランスとして生きていくには、フリーランスとして独立した時点で、社会人として、仕事相手とうまくやっていく能力がそれなりに高くないと、5年以上続けるのが難しいです。
フリーランスは会社が守ってくれるわけではなく、「自分で自分を守る」しかありません。自分を守るには「相手とうまくやっていく」「トラブルを事前にかぎ分ける」ことが重要になります。
うまく行かない時のことも考えてみましょう
また、フリーランスとして独立を決意するのは「売上が上がり、うまく行っている時」だと思いますが、その「うまく行った時」は1年も2年も続かないのが普通です。うまくいかない時には売上が0になる可能性もありますので、売上0の時の動き方や対策も、事前に想定しないと「こんなはずじゃなかった」となってしまいます。
私自身の話をすると、大学生時代は社会人力というか、上手に周囲の助けを得ながら成果をあげる能力がありませんでした。そのため、アルバイト先でもそこまで突出した成果がなく、就活も「思ったより大変だった」というのが正直な感想です。
私自身の場合、最初からフリーランスになったり起業するほど優秀ではなかったので、「会社員として頑張る期間」がどうしても必要だと思い知りました。「自分で頑張れる力をつけるために」会社員になることにしたのです。
そこから10年経って思うのは、その下積みがあるからこそ、今も楽しく生活できるのだということです。また、最近は副業推進の流れなので、Webライターを副業として続ける選択肢は十分にあります。生きのびるためには、白黒つけないしたたかさも重要です。
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